第3回日本胎児治療学会


案 内
大会長挨拶 演者の先生方へ プログラム





ご挨拶
 
 第3回日本胎児治療学会開催にあたり、お世話を担当させていただくものとして一言ご挨拶申しあげます。
 平成17年11月11日・12日に開催されます本会は、第3回目の本開催より胎児治療研究会から日本胎児治療学会と名称を変更することとなりました。第1回は福岡の地で九州大学中野仁雄教授が、また2回目は大阪で国立循環器病センター千葉喜英部長が担当されて開催されました。
 少子化が国家的危機として認識されている現在、周産期医療の果たす役割は今まで以上に重大なものと考えております。周産期医療の中でも、また医療全般においても、胎児は対応することが最も困難な「患者」です。医学の最先端の研究と高度先進的な技術を駆使した医療があって始めて胎児の患者としての診療が行ない得ます。胎児を診療することの第一歩であった、患者を見る、との行為が超音波画像を通じて可能となってから約30年の月日が流れ、胎児疾患にたいする治療が行なわれるようになって約20年の歳月が経過しました。この間、診断は着実に進歩しましたが、治療は子宮内という壁にも阻まれてなかなか思うようにはなりませんでした。
 本学会も第3回に至り、産科、新生児科、小児外科、麻酔科を始めとする国内トップの専門家に加えて今売り出し中のCutting Edgeの先生方の参加をいただき、発展してきていると思います。今回は先天性横隔膜ヘルニア(CDH)をテーマにシンポジウムを企画致しております。CDHは胎児治療のシンボル的疾患であり、欧米では『最も効果的な胎児治療』の確立に向けての試行がなされております。この度の会が、皆様のご協力をいただき実り多いものとなりますようお願い申し上げて、ご挨拶とさせていただきます。
 
平成17年8月
第3回日本胎児治療学会会長
名取道也(国立成育医療センター)