会長挨拶





日本胎児治療学会会長 

 稲村 昇

近畿大学医学部小児科学教室
 

 

 17回日本胎児治療学会を主催させていただきます、近畿大学小児科の稲村です。

 本邦の胎児治療は年々その適応範囲を拡大し、多くの胎児を救命できるようになりました。本学会では、治療の適応、手技、安全性など熱い討論が行われており毎年楽しみにしております。最近は治療後の新生児の状況に関する討論が増えてきているように感じるようになりました。これも時代の流れかなと思っていましたが、会場を見渡すと出生後の新生児を管理する新生児科の先生が少ないことに気づきました。今後、胎児治療が日常医療となるには新生児科医の協力が必要です。

 今回の学術集会では「新生児医療に繋げる胎児治療」をメインテーマとして胎児治療を受けた新生児の経過を含め、病気を持って生まれてきた子どもの人生について討論できればと考えます。特別講演、教育講演、シンポジウム等内容のある学術集会を予定しております。また、懇親会では近大マグロをご賞味いただけるよう企画いたしております。

 会場の岸和田市はだんじり祭りが有名で血の気の多い街のように思われがちですが、穴子やシャコが有名で魚のおいしいお店もたくさんあります。是非、泉州地区の夜を楽しんでください。