会長挨拶



日本胎児治療学会会長 

田口 智章

九州大学小児外科 教授
   

 第9回日本胎児治療学会を主催します九州大学小児外科の田口智章です。平成23年12月2日(金)3日(土)福岡市の九州大学医学部百年講堂で開催いたします。本学会が研究会としてスタートした第1回日本胎児治療研究会は、九州大学産婦人科の中野仁雄教授が主催しましたので、8年ぶりに福岡にもどってくることになります。輪廻というか運命じみたものを感じましたので、学会のテーマを「胎児治療の温故知新」としました。

  そこで早速、特別講演を「本邦の胎児治療の黎明と今後の展望」のタイトルで、第2回会長の千葉喜英先生に講演を、第1回会長の中野仁雄先生に司会をお願いしましたところ、お二人にご快諾いただきました。これを初日の目玉にもってきます。2日目は米国のフィラデルフィア小児病院で胎児手術を実施しているAlan Flake教授に「米国の胎児手術の現状と展望」について講演をお願いしました。さらにランチョンセミナーとして九州大学先端医療医学の橋爪誠教授に「コンピューター支援外科手術 の最前線」として胎児治療にも応用できる最新の医工学の技術を紹介していただきます。シンポジウムは「わが国の胎児治療の現況」として公募でそれぞれの分野のエキスパートの先生に口演していただきますが、スライドは英字のものを用意していただき、討論にFlake教授に加わっていただく予定です。日米間で有意義な討論ができればと思っています。一般要望演題として、胎児治療に関する演題を広く募集しますので皆さんどうぞよろしくお願いします。

  12月の福岡は河豚(ふぐ)の季節ですし、「鳥の水炊き」や「もつ鍋」のシーズンですので、みなさま福岡にご参集いただき、博多の冬の味もお楽しみ下さい。